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Walking wounded

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クラウンに乗った悪魔

先日ゴルフに行った際、友人の新型クラウンに同乗する機会がありました。クラウンって乗ってる人が身近にいないし、ほとんど印象がないのですが、その彼も普段はメルセデスの500SLに乗っていて、クラウンはSL点検中の代車として用意されたものでした。
走り出して驚いたのがその静かさ。そして乗り心地の良さです。帰り道僕が運転したんですが、運転している感覚が希薄で、気がつくととんでもないスピードが出ています。ボディカラーが黒だったせいもありますが、デザインもきっちりおじさんしていて、ちょい悪などと若ぶることなく「おじさんのどこが悪か」的潔さが感じられてよかったです。

でも運転していて面白みはないよな、と友人に言うと、友人は?な顔をしています。
「面白いとか面白くないとか、そんなのあるの?」
「いや、あまりにもラクすぎてつまらないんだよね」
「ラクで一体何が問題なの?」と彼。レコード会社で働くもう一人の同乗者も、
「やっぱアーティストってちょっと変わってますよね」と笑っています。

確かに僕は運転しながらいろんなことを考えます。ホイールを替えてバネ下をもっと軽くしたいなとか、この狭いコクピットの居心地の悪さがたまらないなんてこと。きっとここにアクセスしていただいている方の多くもそうでしょう。でも前回の価値観の話にも共通することですが、誰もがそうというわけではありません。優等生過ぎてクルマとしての面白みに欠ける、なんて哲学的なことをうっかり口走ってしまうと、ではあなたはクルマに一体何を求めるのか?と変人扱いされかねないことを忘れてはいけないようです。
クラウンに乗った悪魔_c0080716_431336.jpg
でもクルマについて何かを感じたり、
その思いを他の方と共有できる自分でよかったなーと思います。
by unchained_melody | 2006-12-10 04:32 | Diary