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Walking wounded

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湾岸弱肉強食物語

二週間に一度、金曜の夜はヨメの実家で食事をいただくことになっています。首都高で横浜へ向かいます。このときは、E550ではなく、カレラSを使うことが多いです。理由は帰り道、湾岸線を全開走行するためです。

先日もヨメの実家で食事をした後、近くのロイホでお茶をし、夜2時頃首都高に乗りました。大黒から黒の997が絶妙のタイミングで合流して来たので、ヨメが眠っているのを確認し、これはチャンスと997に一度抜いていただいてから、シフトダウンの後アクセルを踏み込みました。走行車線にいたレクサスもスパートする様子がミラーに映りました。

997は、最初neoさんのカレラSを預かっているPCのドライバーがテストしてるのかと思いましたが(笑)追い越し車線を猛然と加速していきます。僕もそのすぐ後ろナンバープレートが見える距離で着いて行きます。排気音がわれらがアーキュレーとは全く違うタイプの音質で、高音部分がパリパリと割れており、音量も半端じゃなく、以前聴いたことのあるFABSPEEDのスポーツマフラーに似ている気がしました。久しぶりに体内のドーパミンの小躍りを感じたのですが、どういうわけか前を走る997に伸びがありません。Sかどうかはエンブレムを外しているためわからないのですが、踏み込んでいるのに車が前に出ない感じで、その気合いと焦りはこちらにまで伝わってきます。一方レクサスはどこかの速度域でリミッターが効いたのか、すでにミラーにその姿はありませんでした。

997の後ろに張り付いたまま同時に東京湾トンネルに入り、2台のポルシェが奏でる7000回転域での排気音がトンネルアーチ内に響き渡るのを楽しんだ後、コーナー出口手前で左サイドから一気に抜かせていただきました。そのあと僕は羽田第二出口で降りましたが、思いのほか差がついていました。

あっけない幕切れで、いまひとつ完全燃焼はできませんでしたが、久しぶりにカレラSの伸びやかなパワーと音を堪能しました。以前友達のムルシェや、モデナと同じ道を走る機会がありましたが、その差は痛感するほどではありませんでした。数値上は見劣りしてもうまくコーナーをクリアすれば勝てちゃうんじゃないか、みたいな。やっぱりポルシェはなんか速い。後ろに着かれたくない気がします。以前もバカっぱやい993に着かれて思いましたが、パワーの数値以上に、ポルシェは敵にすると手強いです。

ベタ踏みでじりじりと引き離されていくあの何とも言えない絶望感を燃料に、湾岸弱肉強食物語は今夜もまた語り継がれていきます。
湾岸弱肉強食物語_c0080716_2442051.jpg
昔撮った写真です。いいのがなくてすみません。
画面中央はしょぼいレーダー探知機ですが、しょっちゅう助けられています。



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日々熾烈を極める湾岸弱肉強食物語の戦場です。
湾岸に二つしかないコーナーの一つです。
by unchained_melody | 2007-04-25 15:45 | Porsche