Walking wounded

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夜のヴィブラート

先日知人の997カレラを運転する機会があったので、戸塚のゴルフ練習場に向かう深夜の湾岸線でPASMを積極的に感じてみました。カレラSに標準のPASMを取っ払い、スポーツシャーシを選択することは、今思い出しても悩ましい決断でしたが、ネット上で見かけたニュルでのレコードでは、997カレラS+スポーツシャーシのパッケージはPASM以上のタイムを叩き出しており、それは峠や首都高で強いコーナリングマシンに乗りたいという私のイメージを増幅するものでした。もちろん純正キットで車高が下がるのも魅力でした。

さて、PASM(ハード)の印象ですが、スポーツシャーシに比べてやや突き上げが強い印象を受けました。スポーツシャーシはかなり固めのセッティングと思われていることが多いですが、実際にはむしろしっとりとした乗り心地で、スタビリティあふれる粘り強いコーナリング特性を見せます。段差からの復帰も速く、湾岸線の高速コーナーでも限界値ぎりぎりまでイメージ通りのラインでトレースできます。どちらがいいかは乗る人次第ですが、自分なりには走りに特化したメカニズムは後悔のない選択だったと思っています。

15,000kmを走行、オイル交換をすませ、マフラーを換装したうちのカレラSの戦闘能力はかなり高い状態にあると思います。公道で孤独に煽ったり煽られたりしながら、それでも国産モンスター系に比べると非力さは否めないので、センシティブな荷重移動でクレバーに抜き去る車に仕上げたい。あとはドライバーの腕が上がれば申し分ないのですが。
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いますごーく欲しいのがシンプルなゲンバラのフロントスカート。Blackグリル付。
997のフロントがちょっと複雑すぎる気がしているので。
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by unchained_melody | 2006-10-31 20:56 | Porsche

Dr.コトー診療所 2006

仕事で関わったものも含めて、ほとんど家でテレビを見ない方なんですが、Dr.コトー診療所は前回のシリーズからスペシャルも含めて全部見ています。見ていない人にはさっぱりわからないと思いますので、ファンとしての所感を自分への覚え書きとして少々。

星野彩佳の出番が今回のシリーズで少なく、主な舞台も東京であることの背景に柴咲コウのスケジュールが抑えられなかったことがあるそうですが、それをおいても今回のシリーズはテンションが下がっている気がします。原親子を巡る展開に不覚にも「北の国から」を思い出してしまいました。脚本家の吉田紀子が富良野塾出身の作家であることからも当然の帰結ではありますが、それだけは避けてほしかった。「北の国から」がドラマ史に残る名作であることに異存はありませんが、倉本聰の老いにあわせるように、晩年は通俗的な不幸にストーリーをおもねる傾向にありました。「渡る世間」を引き合いに出すまでもなく、不幸は視聴率確保の定石であり、同時にドラマを凡庸さへと導く罠でもあります。

Dr.コトーのシリーズが成功を収めることができたのは、獰猛で直情的な彩佳が、デリケートでナイーブなコトーを含む島民たちの叙情を常にぶちこわすことによってドラマに思いがけない速度を創出し、不幸という予定調和に墜することなく緊迫感を維持できたからだと思います。その彩佳が今回のシリーズではわずかな登場シーンのほとんどで、いとも簡単に涙を見せる。乳がんという新しい十字架を背負う彼女だからこそ、涙に対して慎重かつ禁忌的であってほしかった。これは好ましくない展開だぞ、と。その予感は第4回の放送を前にして的中しつつあります。前々回の最後、コトー先生の虚空を漂う目線が、おそらくはスタッフ自身にも描ききれていないドラマの未来を暗示しているようでした。

Dr.コトー診療所2004スペシャルで、原剛利は命より大事な船を売って剛洋を東京の中学へ送り出した。私はポルシェを売って志木那島村役場で働きたいとさえ思いました。その私の熱い思いを、どうか消さないでほしいと切に願っています。
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先生は逃げ出したことなんて一度もないんだから。

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by unchained_melody | 2006-10-27 03:13 | Diary

元カノのこと

セイウチさんのオーバルトレーニングのエントリーを読んで、以前乗っていたM3のことを思い出しました。当時M3のチューニングファクトリー主宰の走行会が頻繁にあって、その関係も含め、月2くらいM3でサーキットに出かけては、トレーニングに勤しんでいました。自分の仕事の業界そのものが草レースに熱心で、レースクイーンも登場し、スポンサーまでついている速いチームもありました。ちなみにM3は2台乗り継ぎました。細部にわたるメカニカルチューンを施した車で、NAで320PSくらいは出ていました。

あるとき、サーキット走行のセミナーがあって、講師にに元レーサーの某自動車評論家の方が見えました。限界走行時にタイヤがどういう状態にあるかをイメージすること、それが速く走るコツだと言われました。またCOOPER塾長の講義にもありましたが、0.1kg単位での空気圧の違いが及ぼすものについて執拗にレクチャーされたことを覚えています。縁あってその後も彼の車に同乗することがありましたが、サーキットはもちろん、首都高でも普通のコーナリングがとんでもなく速い。ヨメさん用のアルファ147でこれかよと。

そうそう、M3のこと。あれ、なんだっけ。エンジンのよく回る面白い車でした。でも本当は、あんまりよく覚えてないんです(笑)
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先生の名言に、「怖い」という脳からの信号を大切にしろ、というのもありました。
ちなみにこの写真は同型車ですので念のため(笑)
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by unchained_melody | 2006-10-26 14:33 | Diary

While My Guitar Gently Weeps

ウクレレって、ああ、フラダンスのバックでぽろろんってやってるやつでしょ?って反応が多いと思うんですが(私だけですか?)、そうした脱力系楽器のイメージを覆し、ときにジミヘンのストラトキャスター並の戦闘力も備える楽器であることを実証したのが、ジェイク・シマブクロでした。新しいアルバムはタイアップもたくさん付いて、私が取り上げるまでもなくすでに超メジャーなわけですが、実際のプレイを見てみるとあらためてウクレレの可能性とジェイクの超絶テクニックに驚愕します。ずっとハワイで、マイペースでいてほしい。ユーミンのカバーとかしないで(笑)。私のハワイ熱は、このひとのせいでまたアップしてます。
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While My Guitar Gently Weeps
"Incredible!" performed by Jake Shimabukuro
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by unchained_melody | 2006-10-19 16:18 | Music

ありふれた理由

クリスマスに向けた仕事が一段落ついて、超多忙な日々から解放されました。アシスタントにあとを任せボラボラ島にでも逃げ出してしまいたい気持ちを抑え、昨日はドラマの打ち合わせのため夕方からお台場へ。事前にFAXで(笑)送られてきた40枚もの初回シナリオをファイルにはさみレインボーブリッジを越えていきます。
ロビーで広告代理店時代の同期をみつけ声をかけると、たまたま同じドラマの仕事に関わっていることがわかってびっくり。打ち合わせの後、今年入社の彼の部下の女の子も交え、芝大門は正泰門で焼肉を食べることになりました。店は混んでいましたが、いつもと同様わさび醤油のタレがイケてます。

どうしてうちの会社辞めたんですか?と女の子に訊かれ、つい考え込んでしまいました。理由はいくつもあったはずのに、なぜかたったひとつも思い出せない。なんでかな、と笑ってごまかそうとすると、当てましょうか?と彼女。私の目を覗き込むように、
「会議室の窓から見た夕日がきれいすぎたからでしょ?」
「それ、さっきオレがばらしたんだよ」と同期が笑う。そして上司から膨大な仕事を振られ、がらんとした会議室の窓から二人夕日を眺め黄昏れていたときの話に。当時まだ私たちの会社は築地の聖路加タワーにあり、窓から見る夕日はこの先の人生を間違ってしまいそうなほどきれいでした。
「好きなことをして生計を立てていくってどういう感じなんですか?」
「好きなことが一つなくなってしまうってことさ」と上ロースを焼きながら彼が答え、先輩に訊いてるんじゃなくって、と彼女は言い、まあそんな感じだよ、と私は答えました。

会社に戻るためタクシーに乗り込む二人を見送り、私は友達に会うため近くのタリーズへ。会社員を辞めて10年になるけど、あの判断が正しかったのかどうか、その答えがわかるのはずっと先のことなんだろうと思います。ときどき遠くの他人の人生を生きているような気分になります。今日みたいにさえない夕暮れの日は、特に。
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例えば、夏の雲とか、冷たい雨とか、秋の風の匂いとか(by「ほしのこえ」)
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by unchained_melody | 2006-10-18 21:00 | Diary

Boy next door

夜中に地デジでやってるドラマ"24TWENTY FOUR"を見ています。昨日はSeasonIVの3:00のところまで見ました。それ以降の分も録画予約を入れていたのですが、HDレコーダーがフリーズしていて録れていませんでした。もう発狂するかと思いました。このドラマを見ていて思うのは、最前線の現場と裏方CTUの温度差です。鬼気迫る様相で命がけの戦闘に明け暮れるジャック・バウアーがいる一方で、表情は険しいもののどろどろした社内恋愛にうつつを抜かすCTUのスタッフ。出世争いや緊迫した会議の最中に容赦なく割込んでくる私用電話などよくこれで合衆国の核危機を乗り越えられるものだと感心します。

以前NHKで放送していたAlley My Loveは大好きでした。アリーの事務所の経営者であるリチャードのbygones!(前向きに!)はカッコよかった。休みも取らず働いて、プラダのスーツを着こなし、夜はクラブで踊り狂い、カウンセラー相手に愚痴をこぼし、超高級マンションで孤独に暮らす生き方があってもいいんだな、と当時思いました。日本では無理しないで生きる風潮が主流で、ただお金を稼ぐ生き方は敬遠されがちです。バリバリのビジネスマンとはほど遠い現実に迷い込んでしまいましたが、もし生まれ変われるのなら、ハーバード大卒の弁護士か、天才外科医がいいですね。ええDr.コトーの影響です。
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こっそり無難な写真に換えておきました(笑)
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by unchained_melody | 2006-10-12 17:16 | Diary

Asanogawa Sentimental

連休を使って北陸・中部に行ってきました。深夜東京を出発し、糸魚川経由で6号線をひたすら西へ。早朝金沢に到着し、ホテルで朝食。昼過ぎには雨も上がり、兼六園や金沢城跡、暮れなずむひがし茶屋街や主計町茶屋街などを散策、卯辰山の頂から上る月を浅野川べりから眺めたりして過ごしました。茶屋街の風情が好きなのは昔読んだ五木寛之の「浅野川暮色」という小説の影響です。定宿の山乃尾にて、月明かりを映す見事な庭園を眺め、きれいな器に手の込んだ分不相応な食事をいただき、風呂はひがし茶屋街にある銭湯東湯へ。金沢には何度も訪れていますが、いつしかルートが定番化していました。

旅先に持っていったCasio Exlimが放電状態だったことで物欲心が一気に加速、翌朝、近郊の某家電量販店へ。ken-987さんのBlogに触発されてEOS Kiss デジタルXを即買いしてしまいました。へたなのに。午後金沢を後にし、新穂高温泉へ。紅葉はまだ頂上部分だけですが、北アルプスを見上げながらの入浴は最高です。翌朝は快晴の元奥飛騨ロープウェイで北アルプスを眺め、その後安房トンネル経由で上高地へ。沢渡駐車場に車を停め、シャトルバスで釜トンネルを抜けていきます。大正池周辺の散策は楽しいです。宿は上高地帝国ホテル。夜、遠くの空に音のない雷が光っていました。走行距離1200kmの旅でした。
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上高地帝国ホテル。大好きなホテルなんですが、なかなか予約が取れません。
月が明るすぎて、期待していた星空はいまひとつでした。

もっと上高地とか
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by unchained_melody | 2006-10-11 16:13 | Travel

Life In The Fast Lane

やらなくてはいけない仕事があるのに、手につかず一日ぼーっと過ごしてしまいました。昨日は上海から戻ってきている友達を交え、家飲み会でした。そのひとりが先月あの田園調布に家を建てて、両親を呼んで暮らし始めています。偉いなぁ。私は上京して以来、ずっと賃貸マンション暮らしです。今の場所には3年前に越してきました。悪名高いIT経営者を輩出したことでも知られる物件ですが、都心のマンション暮らしの利点は、夜景が美しいことと仕事場が近いこと、そして虫がいないこと。実家の両親は将来老後のことを考えて一戸建てを買うように勧めますが、立地の点で興味が湧きません。家族がいれば違う気もしますが。ずっとここでいいと思うのは向上心がないからかな。とにかく仕事だけはしっかりしようよ自分。
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photo © by 紫的解放区
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by unchained_melody | 2006-10-05 21:18 | Diary

Sentimental "TITAN" Blue

ほぼ2週間がかりで進めていたカスタマイズ。モノはDENさんが以前イチ押しされていたチタンです(すみません!我慢できず先に人柱になってしまいました)。私からアーキュレーさんへのオーダーは、触ると手が切れそうな薄いチタンのデュアルパイプ。ステンレス+チタンは安全面で不安があるとのことだったんですが、今回は無理を言ってみました。こんがり青くいい色に焼けています。GT3みたいに真ん中からの黒の2本出しにしたかったんですが、さすがにボディのパーツが手配できそうになく今回は涙をのみました。

エンジンに火が入った瞬間から乾いた低音が響き渡ります。固めのドラムのキック音にも似たしっかりとした音像。音量は車検を前提に抑えられ、KazuさんのケイマンSに比べてやや大人しめです。走り出して実感したのはトルクの太さです。音が変貌するのは4000回転を超えたあたり。シートから伝わる低音は圧巻です。湾岸で最高速まで踏んでみましたが、スムースに吹き上がり、息継ぎやパワーロスは感じられませんでした。あまりにも材質が薄すぎて、後ろから見ると中の黒いところしか見えません。何も付いてないみたい。
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中低速域のトルクが太くなった気がします。気のせいでしょうか。
音はここで聴けます(アーキュレーサイト)

もっとマフラー!
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by unchained_melody | 2006-10-03 02:15 | Porsche